5.はみ出し合格法


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 大したものではないのだが、ちょっとだけはみ出した合格の方法について述べてみたい。合格するためには合理的な勉強スタイルが必要であるという点は既に指摘している。その勉強スタイルを続けて勉強してきたみなさんがその実力を発揮する場所こそ、本試験会場なのだ。したがって論理的な首尾一貫性を重視すれば、本試験会場で普通のことをやってもつまらんことは想像に難くない。

 

 そこでまず、普通はどんな感じで本試験を受験するのかを俯瞰してみよう。

 

 当然のことながら、短答式試験を突破した受験生は本試験の準備にも余念がないわけで、最低でも3日位前からものすごい勢いで勉強をなさっている方々が多いはずだ。それとともに、本試験に備えて物品の準備も着々と進めていく。

 

 前日までに準備するものとしては、受験票(ま、なくても受験できるに決まってるんだが)、電卓とかそろばん、計算尺(持ってる奴みたことねえ)、ボールペン数本、修正テープ、翌日及び翌々日の試験科目に係る資料、ジュース等の飲料、カロリーメイト、タオルなどだ。一つでもないと気になる方は、試験前日に携帯する物品がリストされている紙を1ヶ月前から作っておくなどということも必要だ。まあ、「カロリーメイト忘れた!カロリーが足りなくなってしまう!!俺はもうダメだ!!!」なんていう奴はいねえと思うんだが・・・。

 

 海外旅行と同じで現地調達を図るのも一つの手だ。但し、例えば東京会場では2000人近い人々が一斉に会場周辺に現れるので、コンビニなどはまともに行けると考えてはならない。ボールペンなどは試験会場で専門学校の宣伝活動の一環として配られているので、いざとなればそれを利用することにしよう。

 

 また、着ていく服なども女性ならばともかく、男性であるならばどうでもいいので、適当に準備するのが普通の受験生としては当然である。ただし、暑いか寒いかは運次第なので、どちらでも対応できる服装を準備しているのが大方の流れだ。まあ、服装については自由であるから、全裸でもない限り大丈夫である。しかしながら、パジャマで来てる奴は見たことがないので、やめといた方がよいであろう。

 

 当日現地に着く時間なども人によってさまざまだが、当然のことながら余裕を持って行くべきであろう。俺の経験では、論文試験では30分以上遅刻すると確実に試験会場に入れない。したがって注意が必要だ。俺としては電車が止まったりしたら何らかの措置が講じられると考えていたのであるが、心配な人は試験会場に徒歩で行けるホテルなどを短答発表直後に予約しておくべきであろう。カネがない人は最悪ラブホなどに一人で入ることも考慮に入れるべきだ。安価かつリーズナブルな方法だと俺は思う。

 

 試験終了後は速やかに家・ないし多くの受験生のベースキャンプである専門学校の自習室へ向かうこととなる。当然、電車の中で勉強することも考えて、翌々日の試験科目に係る資料は持っていくべきだ。また、夕食は早く済ましたほうがよいので、そのつもりで準備しておくことも必要だ。吉野家やコンビニ弁当が最適だろう。

 

 気の弱い受験生は本試験会場で精神的にも肉体的にも変調をきたす場合が往々にしてある。この点も注意が必要だ。極度のストレスを感じるようであれば、正露丸などのハラグスリも準備しよう。女性の方であれば、試験1週間前くらいから便秘に襲われるケースもあるが、この場合、ちゃんと下剤を買ってきて、お通じをさせておく必要があるのは言うまでもない。

 

 このように必要なことを淡々と進めていくことは優秀な受験生であれば当然のことであろう。だが普通に準備をしていてもゲームとしてはつまらないのでちょっとした工夫が必要であると思われるので、そこらへんを次に検討してみよう。

 


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2000.8.7