4-5.はみ出し監査論勉強法
監査論勉強法ねぇ。。。
最初に書いておくと、会計士試験7科目の中で何がいやだって、俺は監査論が一番嫌だったんだ!こんな科目はもう二度と勉強したくねえと思ったんだが、試験で出るのでしゃあない。勉強するしかねえだろ。
監査論というのは主に監査の手法とその背景にある理論、あるいは監査制度そのものについての勉強だ。実務から遠い2次試験の中でも、この科目は一番実務的な科目だと言われる。このように、この科目は自分が監査を行う際の理論的背景となるものだから、よーく覚えておかないと、仕事がおぼつかなくなることになっちまう。
暗記しなければならんのは、
(1) 監査基準
(2) 監査基準委員会報告書1号~10何号まで
(3) 各種定義
といったところだ。俺的には、(1)は簡単に暗記できる。(3)も専門学校のテキストに書いてあるはずだから、それを暗記するのはそんなに苦労するこたあねえ。分量にすると、普通のルーズリーフでいうと20枚かそこらで完全にまとまる程度のもんだ。問題なのは(2)だ。
監査基準委員会報告書ってのは、監査の重要な事柄について詳しく書いたものだ。読んでみりゃわかるが、短いのから長いのまである。長い奴は覚えるのは苦痛だが、試験にはよく出てくるみたいだから、ちゃんと覚えよう。参考までに、みたいな形で専門学校のテキストに乗ってるわけわかんねー議論を苦労して覚える暇があったら、むしろこの委員会報告書をネッチリ覚えちまうのが得策だろう。
え、覚えるだけじゃダメだって?ここは割り切って覚えちまうのが、真のはみ出し受験生の姿だ。人間の脳味噌の中身をよく考えてみるといい。磁気媒体みたいにただ記録していく奴がどこにいるってんだ?まあ、あんたはそういう風に暗記しちまうんだろうけどさ。普通の人間はちっとは考えながら暗記しているもんだ。
「うんうん、覚えてるうちに理解しちゃうもんな。」
なーんて思ってるようじゃまだ甘い。
「覚えることこそ得点するための一番の近道に決まってるじゃんか!どうせそういう問題しか出ねえだろ!!」
監査論にはそのくらいの意気込みで臨むのがよいのではないだろうかね?どうせ暗記しかしないでしょ。というのが監査論が苦手なバカ受験生たる俺の意見だ。
また、広いようで狭いのが監査論の勉強範囲であると俺は思っている。普通の学校の授業を一度受けた上で、それをまとめたようなノートやらテキストやらを監査論の試験前日と試験前の休憩時間(確か30分くらいあったっけ?)で一通り暗記しなおすだけで、その暗記しなおした部分から問題が出てくるもんさ。
もちろん、前日に見た問題くらいは解けるようになってねえとダメだぜ?また、前述の通り、意外と範囲が狭いので、この科目は自己的中(自分で勝手に予測したところが試験に出るってことだが。)させることが比較的容易だ。
自己的中させるためには、これは全科目について言えることなんだけど、特に監査論に関しては本試験1ヶ月くらい前から運の調整をしなきゃならない。俺は麻雀の結果によって運気の流れを見ていた。98年に受験したとき、試験の前の日に東風荘ではあったが、役満をあがってしまい、そのためにブルーとなって試験に悪影響を少なからずもたらした。試験前日に役満テンパイしたら、あっさりとテンパイを崩すことをお勧めする。
「麻雀なんかしらねーよ!」というあなたには、サイコロを用意していただくことにする。サイコロを毎日10回振って、自分の予想がどのくらい当たっているかによって運気を測定しよう。もし、本試験直前に的中率が40%を超えてくるようならば、結構サエてると思われるので、その時点でサイコロを振るのをやめて、あとは自分の運気に自信を持ちつつ直前の追い込みをかけよう。
なお、毎回100%当たるという人は、会計士試験の受験は運に完全に任せておいていいだろうよ!試験が終わったらその足でむじんくんとかに金を借りに行ってラスベガスでも行ってみたらどうかね?もしかしたらそのまま一生仕事しなくても食っていける身分になって帰ってこれるかもよ?
さて、監査論を勉強していると、実務でどのくらい役に立つのだろうと疑問に思う人がいると思う。ところが、これが意外と役に立つのである。なぜかっていうと、監査論って監査のための学問だから、などという単純な理由だけじゃあない。実は古い先生方から中堅の方々、そして下っ端野郎まで、なんとかして監査論で勉強した知識を生かそう生かそうと必死にやってるのである。まあ、俺としては何ともいいようがないのだがな。さっさと仕事しろよ、って感じだ。
ちなみに、監査論を応用すると、女性に対する監査も有効に行えるようになったりするから、身に付けておいて損はない。閲覧・視察などの軽い手続から入って、監査要点ごとに個別的監査手続を実施していく、というのがスタンダードな流れのようである。
こうなると監査論はより現実の生活に密着したものとして広く親しまれるようになるのではないかと思っている、のは実は俺だけなのだろうか?
2000.7.16