4-1.はみ出し科目別勉強法
科目別勉強方法に入る前にまたまた前置きを。。しかも数式使ってくだらん議論をするから、暇でかつ数学がちょっとくらいなら理解できる人は暇つぶしになることだろう。
例えば、簿記についてはわかったつもりでよくこう言う奴がいる。「毎日やらなきゃだめだ。」ってな。そんなこたあ、初めて簿記をやってる奴には確かにそう言えるわけだ。なんていってもパターンを覚えるだけで精一杯だからさ。大学受験のときの数学みたいなもんだ。どうやらそれと勘違いをしてるんじゃねえかって俺なら思ってしまう。
オマエだって簿記なんかわかっちゃいねえだろ?わかったふりすんなって?
ああ、そうさ。俺だってよくわかっちゃいねえよ。けどさ、そんなこと俺に言って来る奴(仮に Q さんとしておこう)に限って、ちゃんと知ってることがある。そう、
… Y=A√X …
って式を、だ(Yは成果、Xは努力、当然だがAは定数。わかんなかったら高校数学のページでも探してみてくれ)。この式をグラフに表すと、なんかこう、左側向いてる新幹線のアタマみたいな形になる。だから一定以上勉強してもあんま意味ねえんだよってことを単純に表そうとしてるってんだから、考え出した奴は頭いいよなー!
さて、上記のような世の中の道理を知ってるんだから、Qさんも伊達に受験戦歴が長いだけじゃねえやな。ってことは俺の見方が違うところはどこなんだろーか。面白そうなのでこのまま続けてしまおう。ちったあ経済学的な思考も身につくかも知れん。ひょっとしたらリスクアプローチまでひらめくかも知れんぜ。
まず、俺が受験を開始したばかりのときに考えたのは、Yの値だ。要するにどんくらいの成果を挙げれば合格するのかってことさ。だけど、こんなんは何となくおぼろげにわかってきたのが1回一通り勉強して受験したあたりのことだってんだから、最初からわかるわけがねえんだが、ま、最初は適当にみつくろって決めちまったとする。
次に自分の経験から、Aの値を設定する。そうそう、Aっていうのは暗記するとか理解するとかがどのくらい速くできるかって数値だと思えばよろしい。そうすると、YとAにある数字が入って、この式は1元方程式になるってことくらい、中学生くらいならばわかるよな?あとは、Xの値が自動的に決まる。そう、どのくらい努力すればいいのかわかるってわけだ。
以上の事を前提に、ごくごく簡単、乱暴、かつ適当に分析をしてみよう。
Qさんの場合、多分、Yが異常に高く設定されてるんだろう、ってことに気づく人もいるだろう。そうすると、沢山努力しなきゃならん、という結論に達する。また、Aが過小な数値になってるかも知れない、ってことにも気づくはずだ。よく言えば慎重かつ謙虚な人なんだよね。目標が高くて自分の能力を過小評価する人なんだからさ。理想的な一昔前のジャパニーズビジネスマンだ。悪く言えば、Yを高く設定しているところから、プライドの高い奴ってことになる。Aを過小にしてるわけだから俺的には序列社会にハマってる奴と見た。まぁ、よく見かけるわな、この業界では。
ど根性ガエルの世界ならばど根性によってヒロシもぴょん吉も、Xの値を無限大に増やすことができたんだが、俺はサングラスを毎日してないし、また平面ガエルでも、ゴリライモでもないので、Xの値は有限なんだ。
しかも、受験勉強以外のことをしなければ生きていけないしなー(寝るとか遊ぶとかバイトするとか)。
そうするとどうしてもXの値を小さくしたいと考えてしまう。どうだ?俺と同じ考えにならないかい?受験勉強ばっかやっててもつまらんだろー?世の中の動きにもついていきたいし、受験勉強以外のことも勉強したいとか、ネットでこういうつまらん論理展開に付き合うとかしたいだろー?(笑)
ミソとなるのはYとAの値だ。YもAもどちらとも推測とか見込みでやってるんだが、精度を上げて測定すればいいわけ。そういうのが無理という人は組み合わせ(Y,A)が不正確なまま努力を続けていくことになる。まぁ、Xの値を高くするようにして、他のことへは目もくれないってわけ。それもまた一つの人生だからいいだろーね。
結局、Qさんと俺の温度差ってのは、YとAの値の違いに他ならないんだ。しかもどちらも主観的なもんだから、不快に思うんだろうねー。主観と主観のぶつかり合いってのは意外と怖いんだぜ?まぁ、ネット上の掲示板じゃよく行われていることだけどさ、世界中でね。主観なんだから、字だけで表現できる奴、そんなにいるわけねえやな。まあ、無理からぬことだ。
俺はちなみにAというのは人によってさほど変わるもんじゃない、と思っている。大学がいい大学だとか、お父さんが立派かつ偉大な人物だとかにほとんど左右されない数値だ。前述した通り、大学が云々ってのはウンコの上にアイスがのってるのと、全体がウンコ、どっちを食うか?みたいな問題だし、一を聞いて十を知る、みたいな人はいるんだろうけど、その速度はどんなもんかってのは別問題だ。もちろん、Aが人より非常に優れている人もいるが、そういう人は将棋のプロとかになってるはずだ。Yだってそんなに大差がつくほど人によって異なるもんでもねえだろ。
じゃあ、Xだってどんな人でも同じじゃんか。つまんねー。ってことになるんだが、結局はそういうところにこの議論は落ち着く。
つまんねーからもっと引っ張るとだ、仮に超正確に(Y,A,X)を測定して決定できたとしよう。それだったらみんなが合格ラインに達して、全員受かっちゃうんじゃないの?ってことになる。しかし、それでも差がついて落ちる奴と受かる奴が分かれるってんだから、世の中面白いぜ。
経済学みたいにごちゃごちゃ言えばもっと面白いことが沢山あるんだが、ここでは超簡単に議論してみよう。Yは目指すべき成果だったわけだけど、
試験の点数≠達成された成果
ってことくらい、みんなわかってるはずだ。要するにここは結構ブレるってわけ。だから、Yをちょっとくらい高く設定して仮にそれを順当に達成しても違いが出てくるわけ。ここのブレの度合いを「T」とすると、このTの値に対しても、俺とQさんはまたまた主観と主観のぶつかり合いを演じることになる。
Qさんみたいな人は普通、このTが限りなくゼロに近いと思っている、あるいはそう願っている。要するに努力して達成された成果(Y)がそのまま試験の点数になるのが理想の試験であるし、実際もそうなるだろうって考えてるわけだ。一種の理想主義者でもあるんだよ、Qさんって奴は。
俺はT値がQさんよりは大きいんだと考えている。俺は理想とかじゃなくて、数少ないかどうか知らんが、とにかくギャンブルの経験からT値を決定している。だから俺は成果がそのまま試験の点数にならん、またなったら面白くない、と考えるような享楽主義者(エピキュリスト、っていうんだっけか?)だってことになるね。
理想主義者と享楽主義者が勉強方法論なんか議論するもんじゃないよな(笑)。もっと楽しいことを話すべきだよねー。しかもどっちが悪いとも言い切れないってわけ。水掛け論って奴だ。
とまぁ、なぜか数式を使って適当に議論してみると、勉強方法論なんてもんは所詮は主観と主観がぶつかり合うだけの話だってことがよくわかっただろー?要するに俺が何を言いたくてこんなに長々とわけわかんねーことを書いたのかってえと、
「勉強方法なんかについて語りたければ押し付けがましく語ったり、人の勉強方法なんかが自分と違うからって批判するとか、そういうことはしても意味ねえよ。」
ってことだ。
そして、ここで紹介するのは「はみ出し勉強法」なんだから、はみ出してない普通のあんちゃんやねーちゃんは決してマネしてはいけません、ってことも言いたかったってわけ。冷静に考えれば、おわかりのことだと思うけど・・・。
うう、前置きが長すぎた・・・。次いこー。