3ー1.危険!無職野郎の受験生活


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 詳しいデータは毎度のことながらどっかの公的なサイトから拾ってきてもらうとして、近年、会計士2次試験の合格者中、どうやら無職野郎の割合が高まってきているらしいってこと、どっかで聞いたことあるだろ?

 

 だからこそ、専門学校は暗に無職野郎でないと受けられないほどの膨大なタスクを受験生に与えているんだ。要するに、無職にでもなってすべての科目を受講しなければなりませんよ、ってね。俺から言わせると、そんなことまで必要だとは思えない。

 

 てなことを言うと批判的に思う奴もいるんだよな。しかも、なぜかこういう問題になるとやけに燃え上がって自説を主張したがる奴がいるんだよ、困ったことに。批判的な人はそれはそれで、俺はある程度頭のいい奴だと見る。だってさ、簡単に言うと孫子の言うところの「敵を知り己を知れば百戦にして危うからず」っていうのをそのまま実践しようとしてるわけだからさ。敵を完全に知って始めて勝つことができる、なんて何ともクロートっぽくていいねー!

 

 でもさ、敵を完全に知るなんて当然、理想論でしかないってことくらいはわかるよな。俺のようなアホにはわからんけど、敵の心理くらいは読めるのかも知れない。だが、予測不可能でしかも重大なことってのはあるわけだ。戦争ならば孫子もナポレオンもそれを最小限にすると同時に、予測不可能なことが起ころうとも勝てるくらいの物量やら秩序やら勢いやらを用意しておこうという努力は怠らなかっただろう。

 

 仮に、孫子が楚を攻めるに際して通り道で突如として予測不能な長期にわたる大雨が降ったとしよう。呉の大軍は足止めを食らって、準備が出来てたとしても、すぐに兵糧もおぼつかなくなってくる。まぁ、勝ち目はないわな。そうすりゃ孫子のこと、速攻で退却、そして王の処罰を受ける、という筋書きになるはずだ。こりゃ百戦百勝の将に傷が付くわな。

 

 会計士試験ではこの大雨はよくあることなんだよね。知ってのとおり経営学とかでよく降る雨だ。極めようとすればこの大雨をも突破はできるくらいの実力を備えることはできるんだけど、そんなこたあ、普通の人間にはできるわきゃない。そんな準備してたら孫子よりもはるかに作戦能力の劣る俺、あるいは俺レベルの人間は死んじまったって準備はおわらねえやな(俺よりかはマシな奴多いから一概には言えないけどね)。この論理で俺は専門学校でやってること以上のことはする必要ないし、場合によっては専門学校で教えてることの一部だけでも事足りるってことを言いたいわけだ。

 

 まー、それでも「そんなことあるわけねえだろ。全部やらなきゃうからねえんだよ!このまぐれ合格野郎!」なんて思う人は、自分で信じた道を行って成功してください、としか言えないんだけどさ。そこらへんはマジで人それぞれだからねー。自分に合ったレベルの準備を行えばよいってあたりが妥当な結論だろう。宗教と同じでさ、信じることのパワーといったらすごいもんがあるからな。妙なことする宗教に入るくらいならナニック教とかに入ったほうが人間としてまだマシな方だぜ。もっと変な奴は沢山いるからな、俺みたいによ。

 

 ただ、こんなアホ人間が提案するようなことではねえかも知れないが、個人的には、準備万端、専門学校でやったことはもちろんのこと、それ以上のこともやっといてさて試験を受けよう、なんて人にはお勧めのコースがあるんだ。あとさ、短答式の試験って3時間で解くんだろ。あれを45分くらいで全部やっちゃう人にもね(信じられないことだが、そう言ってた人もいるんだな、これが)。そういうすごいお方は会計士なんてケチなことしないで、もっと世の中にその能力を生かして欲しいもんだぜ。

 

 いや、マジでさ。ケンブリッジ大学とかマサチューセッツ何とか大学とかさ、そういうとこいって実践力のある学者になったり、ベンチャー企業の親分なんかにもなれるだろーし。会計学が好きならなおさらだよ。アメリカとか行った方が絶対進んだ研究できるって!頼むからこんな庶民のやるような仕事をしようなんて思わないでね(哀願モードだな、こりゃ)。

 

 かなーり大きく話がそれちまったな。無職野郎の生態について、じゃなかった、無職受験生の生活について書かなきゃならんかったんだよね。まあ、そのうちに。。

 


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2000.7.14