3.会計士受験生の生活(例!?)
さて、この前のところまで読んできたみなさんがなんだかんだで会計士試験を受験しようと決めたとしよう。そうすると、どのような生活が待っているのだろうか。まぁ、俺の経験やら人の話やらを総合してその生活を垣間見てみよう。
普通、受験生は大きく分けて3つのタイプにわかれる。すなわち、
(1)学生
(2)無職
(3)社会人
である。
もちろんのことながら、これ以外の属性も考えられる。例えば、
(4)女子中学生
(5)芸人
(6)ロシア人
だが、これらの比率は非常に少ないと思われるので、ここでは捨象することにしよう。
まず(1)の学生はどんな生活をしているのか見てみよう。普通大学へ行きながらダブルスクールなどということになるわけだ。しかし、実態はシングルスクールみたいな状態になってることも多い。つまり、大学はテストのときだけ行けばよく、他の時間は授業を受けたり自習したりというわけだ。はっきりいって、大学も真面目にやって試験勉強も真面目にやるなんて奴は確かに存在するが少数派なんだ。俺の聞いた話でも、大学は楽だ、って話以外、ほとんど聞いたことがない。
まぁ、適度に遊ぶことも彼らの仕事みたいなもんだから、それもいいだろう。しかし、あんまり普通の学生と同化してしまうと合格なんかおぼつかなくなってしまう。俺の知る範囲でも、短答式くらいまでが限度だ。論文も合格してしまうってのは、真面目に試験勉強をやってる奴か、あるいは頭の構造が俺みたいなウンコ脳味噌野郎とはちょっくら違う連中だろうな。
受験学生の身なりについてもちょっと触れておかねばならない。受験生は勉強方法も合理的にすると同時に服装や髪型も合理性をともなわなければならない。
特にだ、女子大生なんて種類の人間も受験勉強やってたりするが、身なりがピンとしてる奴に限って落ちるケースが多いようだから注意が必要だ(もちろん受かってるケバケバねーちゃんもたまにはいるらしいが)。化粧もそこそこにヘアスタイルなどなんのその、っていうのが正しい受験生のあり方だろう。決して松島菜々子とかを目指してはならない。髪型は往年の原田知世のごとくショートカットがよかろう。また、胸が大きい女の子も簿記には向かないので留意すること。計算機叩いてると肩こるんじゃねえかって俺はいつも心配してるぜ。肩こりに備えて万全の準備をしておくに越したことはないだろう。
また、これは学生に限らず女性の受験生全体にいえることだが、あまり挑発的な格好で学校へ出かけたりしないことだ。最近はストーカーなども多発している上、会計士試験の受験生ときたら危険な要素をはらんでる男が普通の社会全般に比べるとわずかながら比率が高い。何事も用心する姿勢を忘れてはならない。
男の学生はいわずもがなだ。まあ、ロン毛(俺の知り合いで5年ほど前に「ロンモウ」と読んでた特別国家公務員がいたが、狭い世界に住んでることは恐ろしいね。ちなみに既に死語だろうな。)で適当にセットできる髪型でしかも茶髪っていうのがかっこよくて理想的なんだが、そうとばかりもいっていられない。ボサボサになっちまったら恥ずかしくて外も歩けないだろうから、ここはやはり、日本男児とネオナチ共通の男の美学であるスキンヘッドとシャレこもう!
ピカソ(有名な画家。念のため)や蒋介石(中国国民党の総統だった人ね)の気分が味わえる上、頭がすっきりしたような気がして非常に受験向きだ。面倒なときは朝ぞうきんでぬぐってくれば頭を洗ったのとほぼ同じ効果が得られて効果的だ。
ところがスキンヘッドの受験生というのは俺が知りうる限りでは見たことがない。なぜそうしないのか、俺は不思議でならない(かくいう俺もスキンヘッドなんかじゃなかったがね。学生のときにやったことはあったよ。)。ついでにいうと、通学の際に空気抵抗も少なく、非常に歩きやすいため勉強への体力が温存できるのでナイスなヘッドって感じだ。
受験生がみんなスキンヘッドだったら、受験会場なんかのぞきにいくと非常に面白い光景を見ることができるはずだが、坊さんの試験と間違われるかも知れないので、やはり全員がやるのはマズイだろうな。
学生の本分たる大学での勉強であるが、なるべく出席が不要な授業を受けて、定期試験のときだけ大学へ行くくらいの体制を整えたいところだ。そういう授業が少ない学生が会計士試験を受けるというのはハンデを負うことになるわけだ。しかし、世の中はうまく出来ていて、代返で出席を稼ぐとかいう方法も残されている。
一般に学生時に受かって監査法人に入ってきた会計士は比較的優秀だと思われるらしいが、これはなぜかといえば、人付き合いのうまい奴だからだろうな。学生が合格するために十分な勉強時間を確保するには、それなりに友人の協力を得る技術を習得している必要があるからだ。つまり、代返を頼んだり、テストの前にロクに出ていない授業のノートをコピーさせてもらったりということは人が良くないとなかなかしてもらえないもんだ。かくいう俺も、昔、一個の授業だけ通年出ていたが、ほとんど面識のない奴に「ノートコピーさせて」とか言われるとちょっとだけムカついた経験があるぜ。
また学生である以上、常識としてバイトをしておかなければならないが、これはちょっと遠慮気味に行う必要がある。俺なんかは授業なんかほとんど出る必要がなかったため、日夜バイトにいそしんでいたが、こんなのは普通のバカ学生がやることで、会計士試験を受けようとする学生は最大でも週30時間程度の労働にとどめておいたほうがよい。これ以上バイトしなければ専門学校に払う金もままならないならば、3~∞回程度の受験を覚悟して勉強するか、あるいはナニックとかの奨学金制度(あたりめーだけど要返済だぜ。)を利用するしかなかろうね。
バイトの場合も女子大生等に関しては特別な注意が必要だ。楽して儲けようとしてスナックや挙句の果てにキャバクラ・風俗などへ走りがちだが(別に根拠はねえが。。)、そういうのはやめといた方がいい。別に不健全だからやめろというつまらんことは言わないが、マジな話として、短時間で儲かると思いきや、実は人間関係などでつまらん時間を浪費し、勉強どころではなくなる可能性が高い。ちなみに俺はホストとかやったことないからわからんのだが。
しかし、こんなバイトも時には武器となることもある。例えば、前代未聞のホスト会計士やら会計士AVギャルとかってのは、売り込み方次第ではトゥナイトあたりに出演する機会を得ることが可能だ(ちなみに前代未聞ってのは俺が聞いたことがないだけだから、もし、そういうの知ってる人がいたら、こっそり俺に教えてね)。ちなみに元AV監督会計士というのはいるらしいという情報を先日入手している。
学生の受験には何かと制約が多い。上述のように本当は楽しいだけの学生生活、あるいは人生バラ色に見えるはずの学生生活が、スキンヘッドになったりしなければ効率的な勉強をできないからだ。それというのも、次に紹介したい「無職野郎受験生」が異常なほどに増大しつつあり、また徐々に合格者の中での占有率を高めつつあるからだ。
2000.7.14