8.終わりに


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 ここまで付き合ってくれたみなさんには感謝する。誰も読んでくれないと寂しいからねぇ。また、絶対ここを見てないと思うが(笑)、俺の取材に付き合ってくれたみなさんにも感謝いたしますよ!そうだなあ、最後くらいは真面目なことを書いておくかねー。

 

 これから受験を考える皆さんには、頑張ってくれ、という言葉しかかけられないが、他の仕事と同様、会計士という仕事にも無限の可能性が秘められている。他の仕事と違うところは、世間がちったぁまともな目で見てくれるってことだけだが、やってみたい方は、是非会計士の試験に挑戦してもらいたいものだ。仕事に燃えて日本一の会計士を目指すもよし、俺みたいにインチキ、かつ、ぐうたらな会計士になるもよし、はたまた、ベンチャー企業でもおったてて、一発デカイのを狙うもよしである。既存の大企業に乗り込んで、乗っ取ってしまうのもありだぜ!

 

 会計士という仕事について知りたかったみなさんには、非常に分かりにくかったかもしれないが、俺の見た会計士の世界というものが少しは伝わったのではないだろうか。やはり、ただより高いものはないのである。ちゃんと紹介本みたいなもんを買ったほうがいいに決まってる。それが世の中の摂理というものである。時間の無駄になったというのが正直な感想であろうが、まあ、こんな世界もありなんだ、と思ってもらえれば、これほど幸いなことはない。

 

 さて、自殺しようとしていた人はどうなっただろうか?少しは思いとどまる気分になったであろうか。自分で自分を殺すくらい嫌なことがあるのなら、何かも捨てて人生をリセットし、自分のために死ぬくらい何かに挑戦した方がよいと思うので、頑張って生きて欲しい。そう、まずはコソボ自治州など危険な場所に旅行でもしてみるといい。そこで、死ぬほど努力をしてのし上がって、大統領にでもなってもらいたいものだ。その際には、是非、このサイトの宣伝をしてもらうよう切にお願いする。

 

 ここを読んでいる方々の中には、会計士の試験に落ち、非常なるショックを受けている方々も少なからずいるはずであろう。そういう人には、もっとスケールを大きく、かつ面白く人生を考えて欲しいというのが俺からのメッセージだ。全然、前述していないのだが、ビッグバン以来数十億年を経た宇宙にあっては、くだらねえ悩みなんざ、たまたま脳味噌を持っちまった人間のくだらねえ営みの、しかも、一瞬の出来事に過ぎない。地球だけの規模で考えても、おそらくは、ウサギのウンコとの区別がつきがたいほどの事物なんだからさ!まぁ、分裂できないで悩んでるアメーバみたいなもんだと換言してもいいだろう。

 

 はたから見てりゃあマヌケなもんだぜ?客観的に自分を見ることが多少なりとも出来る人にはわかるだろうねぇ。まあ、客観的に自分を見る努力をする、ってえことが大切なんだが、何事についてもね(突っ込まれる前に言っとくと、完全に客観的に見ることは出来ねえが、ある程度までは可能なんだよ、これが。)。ただ、時にはそのウサギのウンコやら分裂不能症のアメーバ、はたまた、ベン毛を抜かれて苦しんでいるゾウリムシみたいなもんに面と向かって付き合ってみるのも悪かねーだろうから、ちったぁ、悩んでみるのも一興だ。

 

 最後に、今の時点で、会計士に関して、俺の感じるところを述べておくことにする。っていっても、俺は無節操な人間として名高いので、多分、1ヶ月も経てば、言うことも考えることも変わってるはずだが・・・。

 

 まず、会計士業界ってえところは、そんなに苦労して入るところじゃあない。まぁ、アメリカ人が米国会計士取るのと同じくらいの努力でちょうど見合うであろう。だから、俺は親戚とかに会計士という職業を勧めはしない。つまらん仕事と過大な責任、こんなもんに誰が一生を賭けるのか、ってなもんだ。まあ、そういう奇特な人もいないと、この業界も成長しないんだろーがね。

 

 俺が今会計士補として生きてる日常自体、俺としては夢の中にいるみたいなもんである。当たり前だが、別に信じられないから夢の中にいるわけじゃあねえ。ちょっとの間、覗いている夢の世界だぜ、俺にとっちゃあよ!どうせ、いなくなるんだからさ、そのうちに。

 

 また、ここまで読んでくれたお礼にもならんが、本当の最後に、次のようなことを述べておこう。

 

 監査法人の決め方だ。俺が今いる監査法人を選んだ理由とかってのをたまに聞かれることがある。俺は、あんまり親しくない人には、こう答えることにしている。

「一番行きたいところだったからだよ。でも、現実は甘くないねぇ。」

ってね。

 

 本当の答えはこうだ。

「さーて、一番行きたい監査法人はどこだ?と考えたとき、待てよ・・・と思い直したんだよ。一番行きたくないところはどこだ?一番行きたいなら、後にとっておいたらどうだ?どうせ長くもたねえんだからよ。最初は一番行きたくねえところに入るべきなんじゃねえか?」

 

 

 

 こんな態度で入社したもんだから、必然的に監査法人の中でははみ出していく。そう、これが俺のスタイルだ、ってわけさ。くだらねえ考え方だが、もし俺の考えに賛同してくれるなら、やってみてくれ。だってよー、おもしれーぞ!!いつでも辞めたい気分でいれるんだからさー。しかも、俺と同じ考え方をするような奴なら、いつでもやめるくらいの覚悟は持ってるだろー?

 

 俺としてはとっておきの監査法人選択法だと思ったが・・・、まぁ、よい子は真似しちゃあいけませんねぇ。。

 

 ってわけで、これに懲りず、また来てくれよな!待ってるぜ!

 

 また、いつかどこかで会えるかもしれんね。そんきゃよろしく!じゃあな!!

 

(完)


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2000.10.30