インチキ会計士の Vacation

 

経験談…新入社員の長期休暇

 

休暇はさっさと取るべし

 

 一応の締めくくりとして、監査法人における新入社員(社員なんていうと大先生方に失礼か?(笑) 新入所員の方がいいかぁ?どこの署に配属されたんですか、アンタは?)が取るべき長期休暇について簡単に説明したい。

 

 俺の体験では、新入社員だろうがなんだろうが、休みは長ければ長いほうがいい。なんか悪いような気がするなんていう人のいい方は、長くよく働き、かつ諸先生方諸先輩方のお役に立つため粉骨砕身するためにも長期の休暇が必要だと言い聞かせよう。実際にそうなのだ。俺は別に悪い気なんか全然しなかったので、入って最初の正月付近に休みをちりばめた。19連休であった。俺の周辺では同期のアホが「あんた、そんなに休みとって大丈夫なの?」なんていうおせっかいを焼いてくれたが、焼いてくれるのはせいぜい女の子のヤキモチだけで結構だ。英語で言うと「No, thank you.」というヤツである。

 

 このように、社会人としての常識が云々と語るバカが多数いるわけだが、こういうバカにはどうやって説明していいのか、俺もほとほと手を焼いている。「社会人としての常識」というのは時代によっても、そしてタチの悪いことに語るヤツによっても縦横無尽に変化するという厄介なシロモノである。いい例が電子メールであろう。ほんの7、8年前には、セキュリティの問題がある、とか、確実に相手に伝わるわけではない、とかで、メールを送った後、さらにFAXしたり、挙句の果てには5分も経たないうちに送信先に電話して「さっきメールしました。FAXもしましたので、ごらんになったかと思いますが…え、ごらんになってない?実はですね、こんなお話だったんですよー…」などと、ネアンデルタール人もビックリの旧人ぶりを披露していた自称常識社会人もいた。こんなヤツを見ていると、常識なんてのは最低限でいいや、なんて思ってしまうもんである。

 

 そんな話はまたいつかの機会にするとして、休暇の話に戻そう。監査法人でも普通の会社でもいい、入ってなるべく早いタイミングで長期の休暇を取るように画策しよう。休暇を取らせてくれない、もしくは休暇を取ると周りの反感を買う、取ったあと周囲の目が冷たくなった、などということがあったら、それはまさしく、聖母マリア様やら大日如来様やらが現れて、あなたに優しく囁いてくれているのだ。

「その組織はあなたにふさわしくないですよ。早く辞めて大型免許を取ってトラックの運転手になりなさい。」

ってな。

 

 トラックの運転手?そんなもんはイヤだ!という方は何でもよい、フォークの運転手でもいいし、タクシーの運転手でもいい。いや、別に運転手にこだわる必要はない。ケーキ屋のお兄さんでもいいし、パスタ屋のコックでもカリブ海の海賊でも何でもよい。すぐに辞めてもっと貴重な経験ができて毎日が充実する別の職業や職場を探し求めるべきである。どうせ休めないならそうするのがいいに決まっているのだ。経験がつめない?オマエは何を目指してるんだ??

 

 はっきりいって、俺なら、そんなバカみたいな連中の揃っている職場にいるだけで穢れを感じてしまうぜ。っていうか、バカはバカ同士仲良くやってくれればよろしい。どっかの無人島に集まって勝手にバカたちのワンダーランドを作って欲しい。あ、ここニッポンがその無人島だったのか?!いやいや、もちっとこう、なんつーか、やっぱ周囲2kmくらい小さい島で、四方3000kmを海に囲まれた、二度と出て来れねえところがいいな!

 長期休暇がチームワークを乱すだって?何アホなことを言ってんのよ?!そもそもチームワークなんてもんは、必要なときに発揮すればいいのだ。ちょっとくらい休みを取ったからっていちいちチームワークが乱れるようなチームはさっさと崩壊してくれて結構だ。みんな苦しんでるのにオマエだけ休むな、なんてありがたいお話をしてくださる奴も沢山いるだろうが、苦しみってのは奥深いものなんだ。テメーみてーなアホに軽々しく語ってもらいたくねーよ!そんなに苦しみたかったら仕事辞めて食うや食わずの生活してみろってんだ。このタコが!

 人間が苦しみを味わうと少し幸せになったりする脳味噌の構造を持つらしい。そう、マゾとかはその感性の強いヤツだ。普段はマゾなんて言うと変態趣味だと思われるだろうが、人間たるもの、サドもマゾもうまく自分の中に共存させてこその存在だ。ってことはだ、「オマエだけ休むなんて…」などと言うバカは、苦しんでマゾッ気たっぷり味わってもらっていい気持ちになってもらおうじゃねーの!

 

 

長期休暇前の周囲に対する配慮

 

 先にも述べたとおり、バカがいらねえことを言ってくるケースが後を断たない。バカってのは後にも先にもバカである、という名言があるように、休暇を取る前にバカなことを言うヤツもいれば、休暇を取った後にバカなことを言う奴もいる。ここでは主として休暇直前直後のバカに対する対処方法について検討しようぜ。

 

 休暇直前には、まず、自分が何のために長期休暇を取るのか、周囲に明確に意識させておく必要がある。なーんてかっこよく書くと、何となく「へえ」なんて思っちまうんだが、それじゃあいけない!これには2つの意味がある。一つには、周囲が認識することによって誤解を避けることが可能になるという点である。もう一つは、自分自身に対して長期休暇の目的を明確にするという意識を持つためである。

 

 目的のない長期休暇というものほどつまらんものはない。また、つまらん目的のための長期休暇なども必要ない。例えば、超遠い親戚(24親等くらい)の100回忌とかがあったとする。そこへ行って知らぬ人たちとともにその法事を奴隷の如く手伝い、しかも、セレモニーが7日間くらい続くんだとしたら、これはたとえ1週間の休みを取ったところで、何も面白くないわな。こんなときは当然、「俺さー、仕事忙しくて休めねえんだよなぁ。」とか言いながらごまかしておくのがいいだろ?ってことは、休みを取るより仕事してた方が効用が高いってことで、正しい判断であるといえよう。っつーか、このケースで「お!休めるチャンスだ!」なんて思ってしまう人は、今やってる仕事がいかにつまらん、そして苦痛であり、将来性もないのかってことを再認識し、すぐにオー人事とかに電話すべきである。

 

 事前に周囲に知らしめる目的は別に真の目的である必要はない。例えば南国に2週間遊びに行くのだが、周囲は連日意味もなく働いていて、休みを取ることに対してはかなり悪印象を持っている連中が勢揃い、なんて場合は、当然のことながら「実家に帰るんです。」とか「姉が病気で…」とか、まあ、様々な理由をこじつけるのが良い。どうしても、という場合、最悪親戚やら親、祖父母などに死亡してもらうか、重篤状態になってもらうしかねえ。これらの方々が生存してる場合、相手も自分もいい気分はしないから、あまりお勧めできない方法であるから運用に留意するようにな!

 

 ちなみに俺の経験を一つ語っておこう。もう時効だろう(ウソに時効もクソもねえんだけどさ。)。

 

 長期休暇が長ければ長いほど、当然上司たちは興味を示す。ほぼ間違いなく「何のために休むんだ?」とか「そんなに休んでどうする?」とか「休み取りすぎなんじゃないか、もう少し周りのことを考えたらどうだ?」(全て実話)など、長期休暇に対して批判的な態度を取ることになることはほぼ間違いないと見ていい。

 

 こんな場合には、当然本当の理由なんか話す必要はない。俺はこんときは海外旅行へ行く予定であった。俺は何とは無しに、「あ、実家に帰るんです。」って答えたんだけど、このときは「実家に帰るのか、ほー、いいじゃないか!」ってな反応でほっとした記憶がある。しかし、この一世一代の大嘘はすぐに裏目に出たんだ。「休み中は何かあったら君の実家の方に連絡すればいいのだな?」ときたもんだ。俺は「ええ。そうですね。」って感じで適当に切り抜けた。

 

 そこで俺はちょいと思案したんだ。「実家に連絡が来る可能性がある。こりゃあヤバい。そうだ!連絡先は友人の携帯にして、友人にこう言わせるんだ。『ああ、アイツね。アイツなら急に家族で遠くへ出かけることになってしばらく戻ってこないよ。え?彼の携帯もつながらない?そりゃそうさ、ド田舎の親戚のところに泊まってるみたいだよ。なんでも急にそこで用事が出来たとか。用事の内容までは知りませんさー。』これでバッチリだ。」というところで、俺は一安心。無事旅行を終えて帰ってきたってわけ。ちなみに監査法人に就職するときに「緊急連絡先」なんて項目があるが、俺はここに使われていない電話番号を書き込んであるのだ。もちろん、追求されたら「あれぇ?間違っちゃいました。」とか「ホラ!2みたいに見えるけど、これ1のつもりだったんだよね。」とかいろいろウソの上塗りが出来ることになっている。法人に入るときの保証人は、件の友人とイトコの兄ちゃんであるし、もう完全犯罪が成立している。就職時から、既に長期休暇取得への戦いは始まっていると言っても過言ではないだろう。

 

 長期休暇後は当然のことながら、周囲への配慮をすべきであると俺は思っている。配慮っつーのはいつもよりサービス残業を長くしてやる、とか、お土産を買ってきてあげる、とかそういったことである。さっきみたいに海外旅行に行くのに実家に帰るとウソをついてしまった、などというケースでは、当然、実家周辺の名産を通信販売で購入しておく、などの準備が必要である。

 

 また、長期休暇によって海外などへ渡航する場合、日程どおり帰って来れないケースも考えられる。予定を組むに際して休暇終了の2日前程度に帰ってくる計画にする等、予防策が必要だ。っていうか、これだと、何のための長期休暇なのかいまいち理解不能である。労働環境の改善により根本的な問題を解決することが、我々長期休暇利用者にとって喫緊の課題であることは間違いないのである!

 

 まあ、マジな話として、長期休暇なんぞ簡単には取れないという状態は、俺にとっては最悪である。みなさんもそれぞれ、臨機応変に創意工夫して長期休暇を取って欲しい。そうすれば、世の中も変わっていくはずである。特に官庁等や一般企業に勤めている方々に対しては強く要求したいのである。そういう方々仮にみんな「年に一度、一ヶ月連続の休暇を取る」なんてことになれば、この世の中は少しはマシなもんになるんじゃねーのか?

 労働者の権利は正当に行使されるべきである、なんてアオいことは言わんが、奴隷として頑張る上でも、長期休暇は必要なのである。スポーツ選手も適度に休息を取ってトレーニングした方がいいわけだろ。

 人間が過去の経験の積み重ねで考えてきたことなんざ、ロクなもんがねえんだ。経験の積み重ねが威力を発揮する時代もあるんだろうけど、大体は骨董品みたいな思考システムで考えているんだからさ。そのうち腐ってくるわけだよ、国の興亡と同じでさー。どっかで変革がないとならん。変革する直前が一番クルった状態になってるわけで、現代はその一番クルった状態にかなり近づいているとも言えるんじゃねえだろうか。

 

 

オマケ…奴隷たちの休暇

 

 俺も監査とかいう仕事をしてたときには、チームの一員として給料をもらうべくセコセコ働いていたものである。ちょっとハラが立つのは、セコセコやろうとチンタラやろうと、監査法人というところでは、お勉強第一、スペシャリストなプロフェッションを目指しているそうで、セコセコやってもあまりいいことはない。しかも、困ったことに俺はお勉強は大嫌いと来ている。スペシャリストというのも性に合わねー。

 

 そもそもスペシャリストなんてもんは、奴隷の一形態に過ぎない。何でもカタカナで書けばいいってもんじゃねーってこった。だからといって漢字で書けばいいというものでもない。「専門家」なんて気持ち悪くてたまらねーんだ、俺の体は受け付けねえ!

 

 昔、中国に殷という王朝があって、この殷は自称「商」って言ってだな…、なんて語り出すと長くなるのでやめておくが、とにかく3000年も前に優れた青銅器文化を生み出していたことで有名だ。俺もその青銅器の一つを見たことがあるが、非常に美しい。芸術的センスが乏しい俺が見ても美しいんだから、多分かなり美しいんだろー。そして、それ以降の時代にはそれほど素晴らしい青銅器は製造されなくなってしまった。奴隷制の緩和というのが一つの原因であるらしい。青銅器作りの専門家のウデが落ちた、あるいは専門家それ自体が消滅しちまったのかもしれない。孔子の理想としては、一人の人間は一つの仕事に集中しろ、なんてことを言っていて、孔子ってのは昔のことを素晴らしいって言う傾向があるから、多分俺の推理は間違ってねえと思うぜ。

 

 現地の博物館の人に聞いたのだが、殷の青銅器は目を見張るほど美しいが、実は殷には多数の奴隷が存在し、生死をかけて美しさを競っていたらしい。冗談かも知れないが、その人が言うには、へんな青銅器を作った奴隷はブロンズがドロドロ高温で溶けている中に放り込まれたりしたそうな。死にたくない、という一心で作ったものがこの至高の芸術品たる青銅器だというわけだ。

 

 こんな話をすると必ず、「ホラ、やっぱり!アタシって日本に生まれてよかったー。」なんて言うバカがいるが、別にこれは中国に限った話でもないし、そもそもそんな高等技術を持った奴隷を養えるほどの経済力がなかった小国の人間がいちいちケチをつけるほどのことでもないし、逆に高等技術を持つ奴隷を雇えなかったことをバカにされる覚えもない。女に全くモテないバツイチチビハゲ独身40男が結婚してるヤツに「俺は独身でよかったー。」なんて言ってるのと同じで、結婚してる側からすれば、「いやー、マジでうらやましいよ。カミさんなんてウザイだけ。たまには一人になりたいよ。」なんて返すのだが、「カミさんの世話は確かに面倒だけど、ヅラでも買ったほうがいいんじゃねーか、コイツ。」と心の底で思ったりする、そういう問題なのだ。別にどうでもいい話である。

 

 ともかく、青銅器のプロフェッションなスペシャリストは主人の機嫌一つで簡単に殺されたりする奴隷だったわけである。人間の競争心や生存にかける意気込みはすさまじいものだ。かくしてプロとかスペシャリストとかいうものは、競争心や生存欲求に働きかけなければ、素晴らしい仕事は出来ないわけで、そういうのが無心という言葉で表現されたりすることもある。人間誰しも、一つのことに熱中し始めるためには動機が必要であるが、その動機がどんなに不純なものであれ、究極的には無心と言われる状態になったりする。それが例えば王貞治の真剣特訓だったりするわけだし、一心不乱にストナンをする兄ちゃんであったりするわけだ。俺はそういうプロは大好きだ。見ていてすがすがしい。そして俺らに感動や希望を与えてくれたりもする。ストナンをしてる姿を見ても希望が湧かないものとも限らない。

 

 今スペシャリストとか称される連中も、俺としてはそんな芸術的青銅器を企画・製造する奴隷と重なり合ってしまう。幸い、現代では人間は技術も思考も進歩を遂げており、スペシャリストをちょっと為替のヨミを間違った、とか、ヘンな会計処理をアドバイスしてしまったからってカマに入れて溶かしてしまったりはするヤツはあんまりいないはずである。その点、今のスペシャリストは大変恵まれた環境にいるわけだが、先生方の背後には、カマに入れる代わりに会社から放出されてしまったりした敗者が多数いることも忘れてはならない。

 

 俺としては、最終的にスペシャリストとして死ぬまで働きたい、なんてことは毛ほども思ってねえし、スペシャリストを全員カマに入れて溶かしてしまおうとも思ってねえんだ。ただ、見方を変えてみると、スペシャリストってのは一生、何かに迫られて生き続けるのだなぁ、と改めて感慨にふけるだけである。

 

 結局何が言いたいのかっていうと、何かに迫られているならば、休みなんか取れっこねーよな、ってことだ。スペシャリストが長期休暇なんか取っても、多分仕事に関係のある本を読んで勉強するとか、仕事の関係の人と会うとか、そういうことしかできねえんだろうなぁ、と想像して可哀想になってくるわけだ。だったら、休みなんて言わずに仕事をしていればいいじゃんか。有休がもったいねー。別に俺は止めないぜ?悪いこといわねえから、休みなんか取らずに永久に働き続けてくれよ!

 

 この青背景の小さい文字の部分に本音を書こうと思っていたんだけど、ここだけに本音が書いていたわけじゃねえよな。企画倒れとはこのことだぜ!というわけで、本当の最後の最後に、本当にマジな話を書いてみよう。

 最近リストラ効率追求野郎ってのが多数を占めるようになってきた。っていうか、俺ももしかしたらちょっと前まで、この部類の人間だったのかもしれない。無駄があると排除したくなってくる、ってヤツだ。しかし、考えてみると、無駄があるってことは大切なことなんだ。会計好きの人間がよく口にする「保守主義」ってヤツもそう。無駄があるってことを裏返せば余裕がある、ってことだ。

 ついでにいっとくけどさ、だからっていって時価会計を停止したりするなよ。昔は余裕を持つことで経営者がホッとすることが目的だったんだ。もう一つの目的は金持ちの金主に分配する金をちょいとごまかせたりしてさ。ついでに税金もな。とにかく経営者向きだったわけよ。今は金持ちばかりとは限らない一般の投資家向けでもあるんだよ。そこが全然違うんだから、勘違いするんじゃねえぞ?

 余裕があるからこそ、アイデアが生まれたり、腐りかけの組織を立ち直らせたり、みんなを楽しませたり出来るんだよな。なんでこんなことを最後に書くのかっていうと、長期休暇が取れるってことは、この「余裕」があることに他ならないってことに気付いたからだ。もちろん、俺だって本当に忙しいならば休みなんか取らん。本当に忙しいわけじゃねえから休みを取るってわけだ。俺が長期休暇を取るのは、余裕があるくせにねえフリをするアホに対するアンチテーゼを提示する意味があるのかもしれない。

 最後にマジな話を書こうと思ったもう一つの理由がある。若い奴で大そう自信過剰なヤツいる。全く公務員みたいな見識の狭さを持ってるヤツだ。俺の部署にいるわけじゃねえが、俺はかなり接触する機会が多い。そいつの話を聞いていると、こりゃいかん、と思うわけよ。つーか、年寄りの説教とか僻みとかじゃなくてさ、そいつが効率追求野郎の行き着く先を示していると見たからだ。

 つまり、俺の今いる職場には動いてねえやつが沢山いる。それは組織の目的から、仕方なく動いていないのだ。いわゆる待ち時間って奴だ。この部署は非日常的な対応を迫られる場面が多数出てくる。そういったときに、動いていない奴が動く。そういうシステムになっている。仮に動いていないからといって、彼らを全員クビに(俺もだが)しちまったら、この組織は非日常的業務に対応できず崩壊してしまう。人件費削減を意図してパートタイマーにしたところで、実質給料が下がったらやる気もなくなっちまうだろう。

 長くなっちまうがついでだから書く。軍隊みたいなところで、人員キチキチでやってたら困ると思うぜ?一人死んだら組織が崩壊するんだからよ。可能な限りの余裕を持つだろ、普通は。隊員が死ななくても、捕虜を一人捕獲しただけでも監視する奴を一人以上つけなきゃならんだろ。それで日常業務が滞るんじゃ困るやな。

 ま、ともかくさ、俺んとこの職場がそんな構造であることを知ってか知らずか、そいついわく「あのさ、アンタたちって全然仕事してないじゃん?見てるとネットで遊んでる奴とかPCの麻雀ゲームやってる奴とか、かなり沢山いるよ。どうなってんの?」だとさ。俺が「それはな、オマエ、この組織の目的によるものでな。…」と語り出そうとすると、「言い訳なんかいらねえ!アンタ方の目的がどうであれ、無駄なものは無駄なんだ。あんなのクビにすればいいのによ。オカシイんじゃねえの、アンタ方は。」と来る。

 まあ、はっきり言って、いきがってるだけのカス野郎なんだが、こういった短絡的なバカがみんな効率追求なんて言い出すと、大抵いい世の中にならんぜ。始末の悪いことにこの手のバカがこの世の中には沢山いる。ちょっとカジったことをいかにも世界の真理であるかのように信じ込む奴がさ。ま、こういったバカがいるから俺が儲かるんだけどね。この種のカスは刷り込み野郎と俺は呼んでいる。一番最初に見たものを正しいと思う、そういうバカなんだ。トリと一緒だ。鳥獣戯画にでも出てろってんだ。しかもさ、何度か会って話をしてみるとコンプレックスの塊だ。学歴とか出身とか民族とかね。俺にとっちゃあ、そんなもんどうでもいい話である。聞いても時間の無駄だ。って本当はネタになるから無駄じゃなくて有益な時間を過ごしているんだろうけどさ。

 会計士の資格をとるような頭のいい(と言われている)兄ちゃんがこれじゃあいいツラ汚しだぜ。まあ、別に存在を否定はしないが、俺的にはせいぜいその思考を保ち続けてもらって、俺のために金を沢山消費しなよ、ってな思いがあるだけだ。こういう意味のないカスが多いんだぜ、会計士ってのは。女性の方々は特に、こんなのに騙されるくらいなら俺がいくらでも拾ってやらー。ってなわけで気をつけてなー!

 


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2003.6.29

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