インチキ会計士の 三次試験落ち方講座!!

 

7. The Road To 不合格者

 

 ここでは、俺が知る限りの不合格者たちの勉強方法を簡単にご紹介する。こういう風にならなければ、落ちないんじゃねえの?ちなみに、もっと面白いのがあったら、下の方にメアドがあるから、是非メールで教えてくれよ!ここに掲載すっからさ!

 

二次試験と同じ勉強

 単純なヤツってのは、「さーて、三次試験かぁ。いっちょ二次試験と同じように勉強してやっか!」みたいな脳天気状態になりがちである。それはそれでいいと思う。なんつっても、そのくらいに勢いでやってりゃあ、きっと5年連続くらいで合格できるだろうからね!!

 

 皆さんご承知の通り、三次試験ってのは別に五連勝しなければならない勝抜戦ではない。一回だけ合格すれば事足りるんで、こういう行為は全く意味がない。

 

 実際にこのように勉強を始めたヤツがいたが、途中で計画が破綻し、最後は人格まで破綻していたようだ。ま、人格は元々破綻していたのかも知れないんだけどね!どうせやるなら、2年コースでも取っといた方が良かったんじゃねえの?

 

実務だけで戦う

 実務の試験なのだ。実務で対応出来ないわきゃねえだろ、コラ!と意気込んで実務に邁進するヤツってのもいた。しかし、実際のところ、実務で対応できたのはせいぜい監査実務と会計実務の一部だったそうな。

 

 結局彼も途中でそのことに気付き、普通に勉強を開始したようだが、結果はタイムアウトで負け。まあ、重要じゃない科目の監査を毎日やってても、あんまり試験には関係ないようである。分析実務なんかは特に、実務であんまり触れる機会もねえだろ、普通。彼の得意な表示の問題もあんまり出なかったそうである(一応、俺も受けてたんだけど、試験問題なんか全く覚えてねえんだが(笑))。

 

 俺の場合には、仕事柄、分析は試験以上のことをやってたんで、ソッチ方面は得意だったんだけど、他の科目はまるでわかんなかったねー。結局は、お勉強だってこった。

 

テキストを一生懸命読む

 これも二次試験と同じ態度で臨んでいると考えられる。専門学校のテキストを全部目を通しちまうって寸法だ。確かにいい方法の一つなのかもしんねーが、前述の通り、専門学校なんてもんは、あくまで参考資料だと思ってみた方がよい。非エリート会計士補なんぞが、テキストにビッタシついていこうというのがそもそもの誤りだ。

 

 結局、これも途中で計画が破綻した上に、やる気もしなくなり、最後は全く勉強なんかせずに試験に突入。そして、あえなく落ちた。もうちょっと違う方法もあったんじゃねえかと思うが、余計なことを考えずに過去の試験問題でもまずは見てみりゃいいのにねー。比べてみれば、どんなもんなのか、すぐわかったと思うんだが…。

 

身の程を知らざる者

 普通は専門学校の授業を通信で取っているはずだが、稀に通学するという兵がいる。通学してるヤツなんてもんは、まず落ちるわけねえんだが、身の丈を考えてやらねえととんでもねえことになるのは、何もこの試験だけじゃああるまい。

 

 全く勉強なんかやる気もねえのに、通学コースに通おうとしていたヤツがいた。俺はやめとけって言ったんだが、「俺、学校にでも通わないと勉強しないから。」とわざわざ1時間半もかけて毎週日曜日に学校にいくことを決意したようだ。

 

 最初の3回くらいは行ったそうだが、その後全く行かなくなった。通学の場合、学校へ行かないことには資料も何もあったもんじゃねえ。彼が9月くらいに、デッカいバッグを持って学校に資料を取りに行った時には既に勝負は決していたようだ。しかも、バッグに全部入りきらなかったようで、専門学校のロゴ入りの紙袋をもらって、重い資料を家まで持ち運んだそうだ。

 

 「身の程を知っとくべきだった。」と彼も後に述懐している。自分の出来ないようなことをやろうとするのは、やめといた方が無難なのかもしれない。

 

自分で縛りをかける

 俺の知ってるヤツの中でこういうのもいた。まあ、面白いヤツで、三次試験なんて二次試験以上の博打だ、と言い放っていた。夏くらいに話を聞いたら、

「三次試験なんてマジでやると、簡単に合格しちゃいますよねー?だから、出来る限り勉強を始める時期を遅らせてみようと思ってるんですよ。」

とか言ってて、結局2週間くらい連続で取れた試験休暇から勉強をスタートしたそうな。ただ、試験休暇は例に漏れず、のんびりゆったり、そして激しく遊んでしまったようだ。たまの休みなんだからもったいないってわけだ。

 

 結局、俺と同じくらいの時期(本試験5日前くらいか?)まで勉強しない状態を引っ張って受験。そして、あえなく撃沈。ちなみに、彼のいた職場では三次試験にはあんまり合格しないものらしく、彼の周囲にも似たような戦法で戦ってたヤツが沢山いたといってたが、三次試験に関係なく昇進したりするらしいから、案外平気だったみたいでさ!ちなみに、2年目には早い時期から勉強してちゃんと合格してたね、彼は。

 

 

 通学コースを取るのか、通信コースを取るのか。俺も5秒くらい迷ったが、学校なんて絶対に行くわきゃねえよ、ってなわけで、通信にした。でもさ、通信も結局やらなきゃ同じで、半年くらい貯めておくと、もうまるっきり処理できない状態になっちまう。

 

 通信でも答練は通学になってて、俺も答練を入手しにいったのが10月過ぎだったかなー。量が多すぎて、そんときゃあ、もうどうにもならんかった。答練の日くらいは、学校行ってみてもいいじゃんねー?

 

 結局、その答練は一度も使わずじまいだった。2回目に受けた時は、結構マジにやってみたんだけど、答練をちょっとやったくらいじゃあ、本試験には全く手も足も出ない状態だ。何しろ、答練をあんまりやったことがない身としては、「仮定置いて解答していい」あるいは「仮定を置かないと非常に解きにくい問題がある」ってことが全くアタマに入ってなかったんだ。

 

 1回目も2回目も、この手を使えることなんぞ念頭に置かないで試験をといていたもんで、その点でも少々損をしていたのかもしれない。どう考えても解けない問題って結構あったような記憶もあるしなー。ま、どうせ俺なんて頭悪いから、ちょっとした小細工なんかしても、落ちてたんだろーけどね!

 

 3回目の時は、答練も何もあったもんじゃなかったが(答練は前年度にコピーさせてもらったのを使用)、「なんだ、そういえば、前提条件置いていいんじゃん?」みたいなことにようやく気が付いて、本番ではそのように解いた。

 

 あと、税法なんかでも、仮計のところに適当な数値を埋めてから解くというようなテクニック的なことは全然気付いてなかった。確かに誰かがそんな事を言ってたような記憶はあるんだが、試験の時にはキレイサッパリ忘れ去っていたのだ。他に、税法の計算過程欄で、今までバカ正直に「受取配当等の益金不算入額」とか「工具器具備品減価償却超過額認容」とかって書いてたんだけど、それも実は「益・不」とか「工・減・認容」というように省略していいらしいね。

 

 それにしても、「益・不」じゃ意味わかんねえような気もしたが、まあ、時間がなくて他の問題解けないよりはマシだ。同じ論理で「法人税」なんていう短い記載も「」と省略していたようだ。「法」だけじゃ全く意味わかんねえっていうか、「法人税」の三文字くらいは書いたらどうだ、って感じもしたんだが、もう二度と受ける試験じゃないので、どうでもいいです、ハイ


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2005.6.25