インチキ会計士の 三次試験落ち方講座!!

 

3. タイプ別診断~勉強しないヤツ

 

勉強しないヤツ

 勉強しないヤツってのは、どこの世界にもいるわけで、それぞれ異なった要因で勉強しなくなっちまっているわけだ。ま、仕事が忙しくて勉強出来ないってヤツってのもいると思うが、それは後述するんで、その他の「単純にやる気がねえヤツ」に絞ってここで解説することとする。これが三次試験落ち野郎の王道というものだ。

 

 彼らが勉強しない理由はいくつかあるんで、分類してみよう。これらのどこかに該当したり、あるいは複合的に絡み合っていたりする場合には、要注意だ。

 

(1)会計士という職業自体に嫌気がさしている

 このタイプは案外沢山いるはずだ。合格している人の中にも沢山いたが、どっちかっていうと、落ちてる奴の中に多い。こういうヤツは、勉強なんか辞めて、思い切って転職すると、案外いい結果が出るかもしれない。お気楽人間にはお勧めなんだが、それ以外の人はこんな風にならんように気をつけよう。

 

(2)遊んでた方が楽しい

 当然、そりゃそうだろ!っていうか、今まで遊んできたヤツに多いかもな。つまり、勉強しないっていうのは、従来からの彼らのスタンスだ。多分、二次試験も世間で言われているほど勉強してなかったんじゃねえの?

 

 そしてこのタイプに共通するのは、「後でやりゃあ何とかなるさ。」という楽観的な態度で、1ヶ月前くらいに何ともならないということに気付くことだ。往々にしてこういうヤツは、いつ、どれだけのことをしなきゃならないとかっていう計画性がないから、落ちるわけよ。

 

(3)もう死のうと思っている

 上司と顧客の間に入って板ばさみになったり、あるいは家庭が不和であるとか、そういう理由により勉強する気が起きないんだろ?死ぬよりは、法人なんかさっさと辞めたり、家出しちまえばいいのにねー。再起のチャンスは色々あると思うぜ。ケツまくる勇気がないだけだろー?自殺すると後が迷惑だから、やめとけよ。ちゃんと俺の明日のメシの種になるように働いてくれないと困るじゃないか!


 遊んでて楽しかったなー、とか、転職してよかったなー、あるいはあの世で「死んでよかった、俺なんて」とか思えるようなら、三次試験の勉強なんかする必要ねえよ。ただ、その中で何かをつかんでほしいねー!しんじまったら、何もつかめないと思うけどさ。

 

 スケールの小さい、ケツの穴が針ほどしかねえようなヤツは、真似しちゃあいかんねー!さっさと小六法でも小脇に抱えて自習室にでも行き、そして、そこで勉強しとけばいいだけの話だ。

 

 スケールの大きいヤツはこんなことは気にしないと思うが、落ちた場合には、「やっぱりかー!」と周りから密やかに噂されることは当然だ。しかし、落ちるべくして落ちる。まさにこれこそが王道というヤツだ。勝つべくして勝つ、とか、打つべくして打つ、ってんのと何ら変わりはないのだ!この世に生を受けた以上、王道を歩むことに恐れを持ってはいけない。

 

 もちろん、勉強しないで合格する、なんてことになっちまったら、これは王道を歩んで、そのまま王者になったという証である。そう、アフリカのジャングルを駆ける獅子、つまりジャングル大帝級の存在に登り詰めたんだ。その時点で既に百獣の王の中の王なんだから、多分、もう誰も文句は言いませんよ、ハイ。

 

 このタイプの方々に対しては、俺は決して勉強しなかったわけじゃねーぞ、と胸を張って言えるようになってほしいもんだと思っている。その方が、より見栄えが良いと俺は思う。したがって、様々な理由で勉強しなかったとしても、少しはやっておくべきだ。そうすることで、少しは自分のためにもなるはずだ。

 しかし、このような人間たちにとって、勉強することはかなりの苦痛であることは、俺もよーーーーく分かっている。苦痛なら苦痛なりに3日間とか、5日間とか決めを打って勉強することをお勧めする。つーか、このまま勉強癖が付いて、勉強可能な状態になるのかもしれない。

 このタイプは、勉強し始めると止まらないという、なんかこう、人生における惰性が生き生きと描写されてるっつーか、イノシシ系というか、そういう素質を持っていることが往々にしてある。したがって、ここを読んだのも何かの機会、せっかくなので、勉強する癖でも付けてみたらどうだろうか?

 こんな簡単な試験には燃えられない、という方もあるだろうが、例えば8月から勉強始めたとして、ほぼ3ヶ月。しかも仕事をこなしながらだ。間違いなく自信が付くというか、「俺は勉強だけで受かったのではない!」ときっと思えるだろう。勉強だけで受かるよりは、天運を味方につけた方が絶対に良い。

 当然、勉強の期間が短ければ短いほど、より強いツキがあったことが証明されていく。もちろん、客観的に証明する必要なんかねえんだぜ?自分の中で納得出来ればそれでいい。

 俺の場合はほぼ1ヶ月で挑戦してみたが、「俺ってマジ、まだツキあんじゃん?」みたいな感覚に陥ったことは否定出来ない。これは、お勉強家さんたち、あるいは自称エリートさんたちには決して持ち得ない自信につながるモノであると俺は確信しているので、頑張ってみるのもいいんじゃねーか?


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2005.6.14