[あいかーるの小部屋]

【2KB小話】

クソ電車(2)

クソをしたくてたまらんときに駅のトイレにようやくたどり着くも、人が沢山並んでおり、中に入った奴もなかなか出てこない!こんなときにどうするのか?俺は今まで幸いにして我慢してトイレを待って何とかなったが、我慢しきれない人もいることは想像に難くない。

俺は何度かとんでもねえものを見たことがある。あるとき、クソしたくなってトイレに向かったときである。なんと!小便器にクソがされているのである。当然のことながら、そのクソ輝く小便器を利用する通勤客は誰もいねえ。

そのクソを見たときに俺も覚悟したものだ。いよいよ我慢できなくなった時は小便器にクソするしかねえ、ってな。しかし、小便器にクソをする現場は見なかったものの、想像してみると恐ろしい。ハラを抑えつつようやくトイレに到着したオヤジが大便所に並ぶ多くの人々の姿を見て絶望し、空いている小便器にケツを向けてズボンを脱ぎ、便器に向かって、ゲリゲリピー!とやるわけだ。

その駅は乗り換えに使う駅ではない。多分、クソを我慢できずに降りてトイレに駆け込んで来たのであろう。そのオヤジはどんな気分だっただろうか。もし何の疑いもなく小便器にクソを放ったのであれば、奴隷根性華やかなりしオヤジなのだろう。何らかの疑問を抱きつつクソを放出したのであれば、奴隷の身分を多少は思い知ったことであろうか。そんなにまでして会社に行かなければならんものか。俺はそのクソを見ながら少々疑問を感じたものである。

2003.2.21 Karl5 Production